UiPath Orchestrator の導入効果やメリットの記事をお読みになって気になるのが、ライセンスの費用や利用規約についてではないでしょうか。
本記事では、UiPath Orchestratorの価格面の情報や、ライセンスの利用規約について解説して参ります。
UiPath Orchestratorのライセンス価格/費用は?
UiPath Orchestratorのライセンス価格は「*,***,***円」です
UiPath Orchestrator のライセンスは、他のUiPathソフトウェアと同様に、年間利用ライセンス(サブスクリプション)として提供され、1~3年の範囲で年単位の購入が可能です。また、1年以上であれば指定日までの日割り購入も可能となります。
同ライセンスは、1台のサーバーにインストールし、1テナントでの利用で1ライセンスが必要となります。高可用性構成による複数サーバー構成やグループ会社による複数テナントでの運用を想定される場合には、サーバー数とテナント数の多い数分ライセンスの購入が必要となります。
(参考)UiPath Orchestratorを導入した場合の最小構成例
UiPath Orchestratorを導入した場合の最小構成例
開発 : Studio (指名ユーザー) ×1
実行 : Unattended Robot ×1
管理 : Orchestrator ×1
合計 *,***,***円/年(税抜)
UiPath StudioやRobotの契約期間がずれる場合は?
UiPath Orchestratorのライセンス期間に合わせて、Studio / Robotの契約期間を延長することが推奨されています
UiPath Orchestratorライセンスは、接続するStudio / Robotなどと結合されたライセンスとなっており、UiPath Orchestratorライセンスを有効化することにより、接続するStudio / Robotなどのライセンスも一括して有効化されるので、UiPath Orchestratorの導入によってUiPath全体のライセンスの一元管理が可能となります。そのため、既に購入済みのStudio / Robotなどのライセンスがある場合、UiPath Orchestratorライセンス期間に合わせて延長することが推奨されています。
UiPath Studio/Robotの契約期間を調整する例
UiPath Orchestrator導入時、ライセンス以外にかかる費用は?
Webサーバー・DBサーバーなどのハードウェア・ソフトウェアが必要な企業も
UiPath Orchestratorは、Webアプリケーションシステムですので、Webサーバーなどのハードウェア・ソフトウェアが別途必要になります。
既存のサーバーやソフトウェアに同居する形などが取れる場合は、システム面においてはUiPath Orchestratorのライセンス費用だけを考えればよいかもしれませんが、新たにハードウェア・ソフトウェアを調達する企業の場合は、それらの調達費用も念頭に入れておく必要があります。
加えて、他のサーバーシステムと同様にデータバックアップやウィルスチェック、運用監視などの運用保守の仕組みの導入も必要となりますので、これらも合わせて費用として見込んでおく必要があります。
新たにハード/ソフトを調達する場合
- Webサーバー・DBサーバー ハードウェア
- Webサーバー・DBサーバー ソフトウェア
- データバックアップツール
- アンチウィルスツール
- 運用監視ツール
RPAシステム全体の導入・教育コスト
UiPathに限った話ではありませんが、RPAシステムを導入する際はRPAシステム全体の構成・運用設計が必要になります。
自社の情報システム部門などで独学でチャレンジされる企業もいますが、結果としてRPAシステムをしっかりと熟知してからの着手となるため、RPA導入時期が大きく遅れる原因となります。
また、各現場へのRPAツールのインストール作業やツールの操作教育など、ロボット開発以外の実作業も必要になってくるので、情報システム部門の人件費の肥大化が経営者やプロジェクトリーダーを悩ませているようです。
導入や教育は専門の業者へ外注する企業が増加
UiPathに限った話ではありませんが、RPAシステムを導入する際はRPAシステム全体の構成・運用設計が必要になります。
自社の情報システム部門などで独学でチャレンジされる企業もいますが、結果としてRPAシステムをしっかりと熟知してからの着手となるため、RPA導入時期が大きく遅れる原因となります。
また、各現場へのRPAツールのインストール作業やツールの操作教育など、ロボット開発以外の実作業も必要になってくるので、情報システム部門の人件費の肥大化が経営者やプロジェクトリーダーを悩ませているようです。
最終的には内製化を考えている企業も、RPA導入のスタートダッシュを切るため、そして情報システム部門のコストをロボット開発に集中させるために、専門業者によるRPA導入支援・教育支援サービスを採用するケースが増えてきています。
UiPathの導入を検討されている場合においてのポイントとしては、UiPath Studio / UiPath Robotだけでなく、UiPath Orchestratorの導入実績のある業者に相談するとよいでしょう。
管理ツールであるUiPath Orchestratorの導入を前提とした、システム全体の構成や運用設計についてもアドバイスを受けたり対応してもらえるので、再設計や見直しなどの手戻りを抑えた最適なプランの策定が可能となります。
導入支援・教育支援サービスの例
1.UiPath Orchestrator導入・インストールサービス
UiPath Orchestrator導入時に必要とされるシステム構成・運用情報を基にお客様と協議しながら、適合するRPAシステム構成・運用設計に準じた形で、UiPath Orchestratorを含むRPAシステムのインストール(お客様と役割分担を行いUiPath Orchestrator+ロボット10台まで)を実施。
価格:50万円~(提出資料ベース打合せ2回+インストール作業1日(予備1日))
2.UiPath Orchestratorオンサイトトレーニングサービス
お客様の元に講師を派遣し、お客様の環境にてUiPath Orchestrator概要・機能(座学)、UiPath Orchestrator操作(ハンズオン) トレーニングを実施。
価格:30万円~(講師1名+アシスタント1名を派遣、受講者最大10名程度)
UiPath Orchestrator導入のステップは?
導入は6つのステップで進めていきます
UiPath Orchestrator導入作業の概要は、以下のようなステップとなります。
UiPath Orchestrator導入のステップ
- ライセンス手配・入手
- UiPathインストーラ・スクリプトの入手
- 各種機器ハードウェア・ソフトウェアの準備
- UiPath Studio / Robotインストール
- UiPath Orchestratorインストール及びUiPath Orchestrator接続設定(※下図参照)
- 運用で必要となるUiPath Orchestratorの各種設定
- パスワード難度・ライフサイクル設定
- UiPath Orchestrator利用ユーザーの登録・ロール設定
- シナリオパッケージ・シナリオ配送プロセスの登録
- 実行スケジュールの登録
- エラー発生時のメール送信関連情報の登録 など
⑤UiPath Orchestratorインストール及びUiPath Orchestrator接続設定
UiPath Orchestrator導入における注意点/ポイントは?
RPAシステム全体の構成設計・運用設計が必要となる点に注意
UiPath Orchestratorの導入時には、RPAシステム全体のプロジェクト特性、ロボット動作特性などに応じた動作環境分離(開発・検証・運用)の検討、IT統制を視野に入れたアクセスコントロール、各種操作証跡、ロボットが利用する各種情報(クレデンシャル)管理などを含めた構成設計や、バックアップ・満了データ削除・監視などを含めた運用設計などが必要となります。
しかし、2018年7月時点おいてはUiPathアカデミーやオンラインマニュアルでは、Studio / Robot / Orchestraorなどの機能的な説明や、インストール操作に関する情報しか開示されていないので、Orchestratorを含めた全社規模RPAシステムの構成設計・運用設計については、そのあたりを熟知している専門家のアドバイスが欲しいところです。
今後の全社展開を見据えて考えておくべきポイントは?
全社への展開の効率を高めるために整備すべきポイントがいくつか
UiPath Orchestrator導入において軽減されるのは、基本的には開発・テスト・本番稼働までのシナリオ配送・実行、スケジュール実行及びエラーの通知、ログなどによる問題発見の高速化などの運用作業であり、設計・開発・テスト作業そのものを効率化する仕組みは含まれていません。
設計・開発・テスト作業における効率化進めるために、各種作業プロセス・ドキュメント書式などの標準化、ツールの導入やシナリオ自身の標準化(作成規約)・部品化(テンプレート・ライブラリ作成)などを別途実施する必要があります。
導入支援・教育支援サービスの例
- UiPath開発標準化・部品化支援サービス
RPA設計・開発・テストなど作業に必要とされるプロセス・ルール情報を基に、お客様側の現行ルールなどと照らしながら、適合するRPA開発標準化ルールの策定を支援。
策定されたルールに基づくテンプレート・ライブラリ作成を実施。
RPA開発標準化ルール策定 価格:60万円(提出資料ベース打合せ4回)~
テンプレート・ライブラリ作成 価格:150万円~(1人月)
UiPath Orchestratorについて相談したい場合は?
UiPath Orchestratorに詳しい正規販売代理店を探しましょう
UiPathの代理店の中には、ロボットを制作・実行させる「UiPath Studio」をはじめとしたクライアントインストール型の開発ツールについては詳しいけれども、統合管理ツール「UiPath Orchestrator」は導入した実績がないという代理店もあったりします。
UiPath Orchestratorを検討している企業も、これからRPAを全社展開するにあたって管理機能も重視したいとお考えの企業も、まずはUiPath Orchestratorの導入実績のある正規販売代理店に相談することを推奨しております。
UiPath Orchestratorに詳しいサン・プラニング・システムズ社
当サイトにお問い合わせがあった際には、UiPath Orchestratorの導入実績のある株式会社サン・プラニング・システムズをご紹介しております。
同社は、UiPath Studioの単体販売をはじめとして、UiPath Orchestratorの販売や導入支援サービスを提供。UiPathによるRPAシステム全体の構成設計・導入やバックアップ・システム監視などの付帯システムの設計・導入や、運用ルールや標準化の策定支援、シナリオのテンプレート/部品作成、ロボット作成など、UiPathによるRPA導入・展開・運用など幅広い範囲で各種支援を行っている正規販売代理店です。
お問い合わせの際には、下記の窓口までお気軽にご相談ください。
UiPath Orchestratorに関するご相談/お問い合わせ窓口
株式会社サン・プラニング・システムズ
RPA推進室 担当:稲富・吉田
Email: rpasales@sunplanning.co.jp
TEL: 03-5778-1242
【お知らせ】UiPathの実践トレーニングがついにオープンしました
UiPathの概要とUiPath Studio / UiPath Robotに関する基本操作を学ぶことができる実践型のトレーニングがついにオープン。RPAの導入検討にあたりPoCを自社で進めたいとお考えのご担当者様や、UiPathの導入にあたり製品の理解や基本操作を習得したいご担当者様におすすめです。
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