RPA導入事例 vol.7:大規模製造業での生産性の強化を目的としたRPA導入事例

RPAを導入するにあたり、どの商品を利用するかで作業効率は大きく変わります。UiPathを選択した際にどの程度効率がよくなるのか、他の商品と比較した際の特徴を実際に使用した企業の導入事例を挙げてご紹介します。作業効率を図るためのシステムを探している、またはRPAの導入を検討しているけれど実際にどの商品にするかが決まらないといった悩みを持つ担当者の方はご覧ください。

市場拡大に伴う人材の不足

具体的にコスト削減に成功した導入事例を見てみましょう。今回事例として上げるのはRPAにより大きく作業効率が改善した製造企業です。この企業は自動車や携帯電話など、私達の日常で使われる製品の素材を開発していました。現在では世界でも上位に入る市場シェアを誇っている商品を扱っています。2010年代の中盤まで主力としていたのはアジア地域でしたが、より事業を広げるためにアメリカ、ヨーロッパへもビジネスを拡大していったのです。
しかしながら急速な事業の拡大は、需要に対する供給のための人員資源が不足してしまうという状況が懸念されました。
急遽大量の人員を確保することが難しい以上、従業員一人ずつの生産性を高めることが求められます。しかし一口に生産性を向上すると言っても容易ではありません。市場規模はが拡大しながらも、生産が追いつかないという状況への焦りが高まっていました。

2018年、状況を打破するために業務の合理化を目的としたチームが発足しました。様々な企業向けセミナーへ参加したりメディアをチェックして生産性向上の手段を探すうちに発見したのがRPA技術だったのです。

業務との親和性と扱いやすい操作感

RPA 業務との親和性

今回の導入事例において、同社がまず行ったのは、RPA技術を利用することで特に効果が高められるであろう業務分野の抽出です。そこで社内でRPAについての説明会を実施し、活用したい業務について候補を募ったのです。そうしたところ多くの業務において活用したいとの声が挙がり、その結果を受けて導入自体は確定的なものとなりました。
次に、複数のRPAツールの中から自社が求める作業に合うと思われる数種類の製品に絞り、候補として挙がった業務と照らし合わせました。そのうち一部の業務でテスト運用をスタートし、現場の担当者に加え合理化チームのスタッフで効果の検証することにしたのです。

いくつかのツールを検証した結果、最終的に導入を決定したのがUiPathでした。ロボットの開発方法が複雑ではなく、既存の表計算ソフトとの連携もしやすいというのが大きな理由です。特にプログラミングの知識を持たないスタッフでも、簡単に作業同士を連結できる操作感は魅力でした。RPA運用のために新たな人材を確保したり特別な教育をする必要も無く、スタッフが開発したRPAプログラムを別のスタッフが実際に利用しメンテナンスできる体制を構築できたのです。

また、UiPathの世界各国での充実したサポート体制や、国外の支社で利用しているシステムとのデータ連携が容易である点もUiPathを選んだ理由の一つです。将来的にあらゆる部門でRPAによるデータ管理を目指す同社において、それは大きなポイントでした。

業務時間の削減とより高度な作業への注力

業務時間の削減と作業の高度化

業務の合理化を目指すチームが発足してから1年というスピードでRPA技術が導入されました。2019年度には後方支援業務を行なう部署では流れが決まっている作業に対してはRPAを採用し、50種類以上のロボットが実装されていったのです。
一例としては国内外の支社の会計報告のために、それまでは普段使用しているシステムからデータをダウンロードし、表計算ソフトに落とし込むという作業が必要でした。更にそのデータの加工作業を各拠点国の数だけ行わなければいけませんでしたが、そのような定型的な作業はRPAの得意とするところです。
最終的に今回の導入事例においては、会社全体で年3,700時間もの作業時間の削減に繋がりました。また、RPAを導入した部署ではスタッフの残業時間も減少しています。

時間に余裕ができたことで、経営の分析や改善案の提出など、より高度な仕事に取り組めるようになりました。当初の目的であったの生産性の向上にも大きな期待が寄せられます。

最後に

同社がRPAを導入して気づいたのは、現在人が行っている作業をそのままRPAに落とし込んでしまうべきではないという点です。構築する前には一度作業を整理し、最もシンプルな手順でロボット化することが重要であると考えています。それによって業務の見直しが成され、根本的な改革にも繋がるのです。
導入事例では主に経理など後方支援系の作業にRPAを活用し大きな成果を得ましたが、同社はさらに物流部門や工場の現場業務などへもRPAの活用を予定しています。将来的には研究開発を担当する業務や、海外の拠点地域へも広げていくことを検討しています。社内の様々な部分でRPAを活用していくことで、一層の生産性の拡大が予想されます。

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