RPAによって仕事の自動化が大変簡単になりました。しかし社内にはなかなか自動化できない業務もあります。そのような問題を解決するために開発されたのが、RPAとAIの機能を組み合わせて業務を実行することができるAction Centerです。Action Centerならロボットが行う処理と人間の判断をうまく組み合わせることができ、これまでのRPAツールではできなかった処理も可能になります。つまり、ロボットによって実行できる業務の幅が広がるのです。

長いタスクも一元化できるAction Center

Action Centerは、人間が判断するタスクを自動化の中に組み込むことができるツールです。RPAツールで自動処理を行う中で、人間による決定が必要か否かを判断し、必要な場合には実行を中断できます。さらに人間が判断をしている間、ロボットは別のタスクを実行することができるので、待機時間も有効利用できます。自動化できる処理にしか対応できなかったRPAの弱点を、人間の指示を仰ぐ工程を挟むことで補い、効率化できる業務の範囲を広げます。

Action Centerでできること

・人間の判断が必要な個所でロボットの処理を一時停止し、承認タスクを生成
承認タスクが生成されると、一旦処理はペンディングとなります。管理者によって割り当てられた担当者がタスクを開き、必要な処理を行うまではそのままの状態で、他のタスクを処理します。重要な書類の発行前や、イレギュラーが発生した場合などに有用です。

・タスク判断後、人間の判断に応じた処理の実行
担当者がチェックを行う際には、入力内容を変更したり追加したり、様々な処理が可能です。その後再びロボットにより、人の判断に応じた自動処理が継続されます。
今まではいくつかのプロセスに分割されていたタスクを、一つにまとめることができます。

分かりやすく使いやすい。Action Centerの魅力

まず初めに行うのは、自動化したい業務に合わせてフローチャートを作成する作業です。最終的に完成させたいタスクを明確にしておき、どこを自動化するか、どこに人間の判断を入れたいかを考えます。

分かりやすい機能

Action Centerの機能には、タスクとフォームがあります。
タスクとは、Orchestrator上に作成される仕事のことで、人間が途中でタスクをチェックできるように工夫されています。フォームには、データが入力されています。タスクを途中で停めることができるアクティビティが含まれています。

高い操作性

・Studio Xなど他のツールと同様、複雑なプログラミングが不要
UiPath社の他のソフトウェアと同様に、プログラミングの知識を持たない方でも簡単に操作できるようになっています。専門職ではない現場担当者でも、自動化のためのフローを作成可能です。

・行いたい操作を感覚で把握してロボットの動きを組み込める
初めてツールを使う方でも感覚的に、仕事のフローを作成しタスクを構築することが可能です。どのタスクが実行中で、どのタスクが停止中なのかすぐに分かるようになっているので、ツールの操作性で作業が滞るといった問題が発生しにくく、効率化につながります。

定例業務を簡略化。様々な場面で活用できる

Action Centerを利用して自動化できる業務の例をご紹介します。

請求書の処理

請求書の処理の場合、CSVファイルから請求書に品目や金額などを転記する作業を行うことが可能。さらに、見積書や発注書等との照らし合わせ確認、支払いフローの構築などもロボットに任せられます。
人間は最終的なチェックを行うだけで請求書の作成が完了します。最終的に請求書を発行する前に、一旦実行を停止し、担当者が確認できるようにフローを作成すれば、完成した請求書を修正する手間も省くことができ効率的です。

受注管理システムをスムーズに管理

発注書を受注管理システムに登録するだけであればRPAに任せることができますが、イレギュラーが発生し、再登録が必要になることも考えられます。Action Centerなら発注書の担当者による確認を挟んで登録することが可能なため、イレギュラーによる登録ミスを回避できるのです。さらに、Action Centerはスマートフォンなどのモバイル端末からも操作できます。これにより、担当者が外回りの移動中などでも確認や実行の処理を行うことができます。「UiPath Orchestrator Mobile App」というアプリをインストールすれば、自分が普段使っている端末からの操作が可能です。今までは、営業が発注書を受け取って、会社に戻ってから操作していたかもしれません。端末からの操作ができれば、当日の早い時間に受注管理システムに直接入力でき、その後の社内処理がスムーズに進みます。

最後に

一般的なRPAツールでは人の判断を仰がなければならないタスクは、前後の作業でロボットを動かし判断は別で挟む方法が主流でした。その場合、一元化した管理が難しくフローをが分割されることによってタイムロスが発生する問題がありました。
Action Centerを活用すれば、そのような作業も一連の流れで行うことが可能です。これまで自動化が難しかった仕事もRPAロボットと人の協働によって、さらなる業務効率化につながることでしょう。

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