UiPath Studio Xを取り扱うUiPath社の会社概要について

付加価値の低い事務作業や単純な反復作業をロボットで代替することにより、労働者の生産性向上が期待できます。そのことから、日々繰り返し行う単純な事務作業をロボットに記憶させて、自動的に実行させるRPAに注目が集まっています。中でもUiPath社が2020年4月に開発したUiPath Studio Xは、難しいプログラムを必要とせず、簡単にRPAを実現できるソフトウェアとして話題です。UiPath Studio Xとは、どのような機能でどんな特徴があるのか、UiPath社とはどのような企業なのかについて、会社概要を交えながらご紹介します。

UiPath社ってどんな会社？

UiPath社はRPAやクラウドシステムなどを開発販売している企業です。RPAとは「Robotic Process Automation」の略称で、単調な作業を記録し、自動的に処理することを意味しています。UiPath社の会社概要は以下の通りです。初めは2005年にルーマニアの首都ブカレストで設立した小さな会社でしたが、2013年にRPA開発ソフトを発売し、今や世界中に拠点を置くソフトウェア企業となっています。UiPath社の製品は数あるRPAツールの中でも高いシェア率を誇り、特にUiPath Studio Xは国を超えて幅広い地域で使われています。

すべての人が自動化を実現するためのツールへ

Business man works in office with laptop. Concept of internet network. double exposure

これまで業務を自動化するためのツールといえばVBAなどが主流でした。VBAはプログラミングの基礎的な考え方が必要となるため、命令文や構文がわからない方には難しいとされていました。UiPath社では、会社概要にも記載されているように誰もがロボットを使うことができ社会の実現を目標に掲げていて、多くの人がロボットによって業務を自動化できるソフトウェア開発に努めています。

UiPath Studio Xは、そんな思いから生まれたRPA開発ツールです。プログラミングの概念がわからなくてもワークフローを開発することができます。少し学習して、内容を理解するだけで、RPAによる自動化を実現することが可能です。また、ExcelやWord、Outlookといった一般の人にもなじみ深いMicrosoft製品やインターネットブラウザと連携することができ、個人が長時間かけて毎日行っているこまごまとした業務も自動化し、時間短縮を図ることが可能になります。

UiPath Studio Xは前身であるUiPath Studioをさらに、ユーザーフレンドリーにアップデートした製品で、どのような人でもRPAによる自動化を実現できることを目的に作られています。そのため、ハイレベルな機能をなくした感覚的な操作性が魅力で、初めてこのツールを使う人でも分かりやすいアイコンやカラーラベルで必要な動作を把握できるのです。ユーザーが行う操作は、ほとんどドラッグ・アンド・ドロップのみなので、簡単に業務を自動化することができます。UiPath Studioでは英語の表現が含まれていることも、英語が得意でない方にとってネックとなっていました。その問題を解決すべくUiPath Studio Xでは、すべて日本語対応となっています。

UiPath社のUiPath Studio Xで実現するオフィスの未来

UiPath Studio Xが得意とするのは、ルーティンワークの自動化です。例えば、Excelなどのソフトウェアを開いてテキストを入力する作業や、ウェブブラウザでボタンをクリックする作業などが挙げられます。これらの動作を組み合わせることで、日常的に個人の稼働を費やしていた作業をロボットが代わって行うのです。ユーザーがやるべきことはフローの設定だけなので、専門的な知識を持たない現場の作業者でも簡単に自動できます。その利便性から、会社概要にも記載されているように世界中の大手企業から信頼を得ています。日々のシンプルな日常業務や個人の作業を現場レベルで、簡単に自動化開発の実現を可能にします。大きな投資も必要なく、中規模、小規模の組織やプロジェクトに最適です。また規模や難易度、ユーザー別でUiPath StudioとUiPath Studio Xを使い分ければ、効率的、効果的に業務の自動化を目指すこともできるでしょう。

まとめ

生産年齢人口が減少し、1人に対する業務の負担が大きくなっています。また、働き方改革の推進により、業務時間の軽減や働く人のニーズの多様化の問題に直面しています。UiPath Studio XなどのRPA開発ツールを活用することで、複雑で多量な業務を自動化し、単純業務をミスなく効率的に遂行することが可能となります。

企業経営の中で大きな部分を占めるのが人件費です。複数の人間で行っていた作業もRPAが代行することで、人件費の削減が可能となり、人為的ミスも防ぐことができます。RPAによるオフィスワークの業務整理は、企業やそこで働く人たちにとって、多くのメリットがあります。

もちろん業務の全てがパソコンでできるわけではありません。イレギュラーな対応が求められるシーンや、コミュニケーションが求められる業務、クリエイティブな仕事は人間にしかできないことです。決められたルーティーンに従う作業や、規則性のある単純作業はRPAに任せることで、人間は人間にしかできない業務に集中できるようになるでしょう。健全で効果的なビジネス環境を実現すれば、働き方改革にもつながります。