RPAの資格をとるメリット・デメリット

オフィスでの事務作業を効率化してくれるRPAは、自動でデータ処理をしてくれるロボットが、人が寝ているときでも間違いなく作業をしてくれる点が注目されています。しかし、実際にRPAを適切に動かすためには、人間が仕事のシナリオを設定し、ロボットに正しく指示を与える必要があります。
RPAを広く浸透させていくと、さらに作業効率を高めるために、より高い専門知識を持つ人材が必要になります。その際に求められるのがRPAの専門知識とスキルが認められたプロフェッショナルです。
そこで今回の記事では、RPAの資格プログラム「UiPath Certified Professional」について紹介します。

RPAの資格をとるメリット・デメリット

UiPath Certified Professional(UCP)とは、Uipath社が が認定する資格プログラムです。RPAを使って付加価値が高いソリューションを設計できる専門家としてのスキルを証明します。
UCP取得者は多くのITベンダーから高いスキルを認められ、社内外でRPAの専門家として信頼されるようになるメリットがあります。UiPath社が世界3大RPAソフトとして、国内RPA市場で2年続けてシェア1位であることも、UCPが高く評価される理由です。

企業によってはRPA関連の資格保有者に手当てを出す場合もあり、RPAを運用する従業員の目線で考えると収入増につながることもあります。もちろんUCPをとることを目標にすれば、スキルアップへのモチベーションを維持できるでしょう。

このようにUCPには、メリットはあってもデメリットはないので、RPAを扱う部門担当者や、社内のエンジニアなら是非とも取得しておきたいところです。

UiPathの資格種類と取得方法

UiPathの資格種類と取得方法

RPAのスキルを証明する、ふたつのプログラムを簡単に紹介します。

UiPath Certified RPA Associate

すべてのユーザーを対象とした資格となっており、RPAの基礎的な内容を網羅しています。UiPath社の製品を元にした業務分析や簡単な自動化のためのソリューションが構築できるか、知識と実際のスキルが求められます。

UiPath Certified Advanced RPA Developer

Associateの上位資格ともいえるもので、プロのIT技術者を対象としており、複雑なRPAソリューションの設計開発の専門知識を評価する試験です。知識だけではなく実務経験が期待される、今後のRPA導入をリードする存在となることを期待される方へ向けた資格となっています。

資格取得への5つのステップ

UCP取得には、次の5つのステップがあります。

1.自分の目的とスキルにあった試験を選択する
2.UiPath アカデミーの推奨トレーニングコースを受講し勉強する
3.オンライン模擬試験を受けて実力をチェックする(無料)
4.オンライン経由で受験する(正答率70%以上で合格)

UiPath Certified RPA Associate:試験時間90分
※英語版 $150 (税別)/日本語版 ¥16,000 (税別)
UiPath Certified Advanced RPA Developer:試験時間120分
※英語版 $200 (税別)/日本語版 ¥22,000 (税別)

5.資格証明書をオンラインで取得し管理する

これらの資格は全て英語での対応となるため、事前に英語の勉強が欠かせない点に注意しましょう。

UiPathの資格種類と取得方法

UiPathの資格取得の為の勉強法

UiPathの資格取得に向けた代表的な3つの勉強法についてご紹介します。

UiPathアカデミー

最もオーソドックスな勉強方法が、UiPathアカデミーという無料のe-learning教材を使う方法です。認定資格向けのトレーニングもあるため、そちらで一通り学習することで基本的な操作方法を習得できます。

できるUiPath

UiPathのサイトに登録することで、「できるUiPath」という教材のPDFファイルがダウンロードできます。
インストールからワークフローの作成など、一通り動かしてみたい方向けに図入りで分かりやすく記載されているので、勉強におすすめです。

UiPath初級ハンズオントレーニング

様々なITベンダーが提供している、初級者向けハンズオントレーニングを受ける方法もあります。
ほとんどの場合は1日で完結するプログラムであり、専門知識のある現役のエンジニアから直接教えてもらえます。実地で行うものと、オンラインで行うものがあります。
一定の受講料は必要ですが、簡単なワークフローの作成まで、短期集中で一通り学習できるのでおすすめです。

最後に

RPAにより、説明書がなくても簡単で直感的に作業できるようになれば、業務効率も上がり企業全体の生産性向上に繋がっていきます。
UiPath社のStudioをはじめとしたツールはプログラミング経験がなくとも利用できるものですが、複雑なRPAプログラムの設計開発を行うことを目指すのなら、専門知識とスキルを高める努力が必要です。
自分のスキルを証明するため、またモチベーションを維持するひとつの方法として、当記事でご紹介した資格の取得について、前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

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