ロボット管理ツールUiPath Orchestrator の特徴

定型作業をオートメーション化するRPAサービスは、さまざまな企業から提供されています。しかし、実際にどのRPA導入サービスを利用すべきか決めるのは難しいでしょう。リソースやコスト面を考慮したり、どの作業の自動化が実現できるか見定めたり、導入を検討する上での懸念点も少なくありません。また、ロボットの開発が進むにつれ、それらを管理する作業も煩雑になってきます。
そこで今回は、日経 xTECHの2019年~2020年顧客満足度調査のRPAサービス部門において1位に輝いた、UiPath社のRPA管理ツール『UiPath Orchestrator』の特徴を紹介します。この記事では、Orchestrator導入のメリットと、導入するタイミングの目安を解説します。

SaaS、自社クラウド、オンプレミスを選択して導入可能

導入形態は以下のものから選択でき、すべてにおいてUiPath Orchestratorの機能は同等に使用可能です。

・SaaS
・自社クラウド
・オンプレミス

必要な機能を選んで導入できるSaaS版は「Microsoft Azure」上で構築され、ロボットとOrchestratorはAzureのクラウド環境で稼働します。UiPath Orchestratorは、マイクロソフト社の技術を基に構成されているため、「Microsoft Azure」との親和性が高いことが特徴です。
ARM(Azure Resource Manager)機能を使うことで実装や構築が簡略化され、環境構築は手順書に沿ってパラメータの設定を行うだけで可能です。したがって、従来より少ない工数でクラウドでも利用できる点も特徴として挙げられます。

自社クラウド、オンプレミスの場合、5ロボットまで接続可能なエントリーモデルの「Orchestrator Basic」と、ロボットの接続制限がない「Orchestrator Standard」が利用可能です。エントリーモデルの「Orchestrator Basic」から導入してみて、ライセンス期間中に「Orchestrator Standard」へのアップグレードもできるようになっています。その場合は、アップグレード用日割り金額の購入によって、切り替えが可能です。

使いやすいダッシュボードで稼働状況を一括管理

使いやすいダッシュボード

UiPath Orchestratorのダッシュボードでは、以下のような作業が一括管理できます。

・ロボットの把握や監視
・シナリオの管理
・スケジュール管理
・監査証跡の管理
・パスワードの分離管理

これらの作業をUiPath Orchestratorで行うことで手動での稼働を削減し、作業ミスなどのヒューマンエラー防止に繋がります。また、エラーの検知が素早くできるため、対応するまでの時間や作業の中断も最小限に抑えられることが期待できます。
手動での実行が必要となる半自動型のロボットと、無人型の自動ロボット両方の稼働を管理できる柔軟性も備えています。無人型ロボットのスケジューリングや作業の命令、タスクトレイからの実行はドラッグ&ドロップ方式で容易に管理可能です。

ロボットのステータスや稼働状況は折れ線グラフや円グラフなどで見やすく可視化されています。

外部システムと連携が可能

外部システムと連携が可能

UiPath Orchestratorを使用することで、UiPathのRobotと現在使用している外部システムとの連携が可能です。Microsoft Flowのようなタスク自動化ツールからジョブを起動、完了させられるのもUiPath Orchestratorの大きなメリットです。

また、「Slack」のようなチャットアプリからの起動もできるようになっています。「Java」や「JavaScript」などのプログラミングができれば、BOTとの対話を通して入力されたデータをもとに、RPAで自動化処理を実行させることができるのです。

例えば企業サイトで、ユーザーが見積書の作成をチャットボットと対話しながら作成するという事も可能です。
チャットボットが投げかけて来る以下のような質問に返信することで、その情報を受け取ったUiPath Orchestratorがロボットへ実行指示を出し、自動で見積書が作成される流れとなるのです。
もちろん作成した見積書のデータも全て格納されるため、その後の確認も容易です。

・顧客名
・製品名(商品名)
・数量

このような柔軟な拡張性を兼ね備えていることによって、さらに業務の効率化と顧客サービスを充実させることができるでしょう。

最後に

ダッシュボードが直感的な操作で使いやすく、情報が可視化されていて管理がしやすいのがOrchestratorの大きな特徴です。また、外部システムとの連携によってより多くの作業の自動化が可能となり、業務効率化が図れます。
ロボットが増えてくると、それぞれの管理や操作に人の稼働が割かれてしまうという問題が発生します。RPA導入の際は、Orchestratorのような管理ツールも合わせた活用を検討しましょう。

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