RPA導入にあたって必要な知識やスキルをもれなく提供してくれるUiPathアカデミーは、驚くことにそのコンテンツのほとんどが無料で提供されています。学習教材だけでなく開発ツールや情報交換のためのフォーラム利用も無料でできる優れものです。
そんなUiPathアカデミーを最大限に有効活用する方法やRPAを推進するにあたりどんな役割の人に向いているのかを解説します。
UiPathアカデミーとは?
UiPathアカデミーとは、UiPath社が提供するRPAなどのツールを無料で学ぶことのできるオンラインのサービスです。より気軽にRPAに親しんでほしいという思いから開発されました。RPAに関わったことのない方から経験者まで幅広い層をターゲットとしていて、トレーニングコースと資格が用意されています。
トレーニングコース
技術者向けと推進者向けの2つに分類されています。
技術者向けは実際にRPAを開発したり運用する人向けの内容となっており、RPAのロボット開発や管理方法などを学びます。
推進者向けはRPA導入を推進するプロジェクトマネージャーなどに向けた内容で、業務選定や自動化の効果測定方法など、スムーズなRPA導入に向けた役割などを学びます。
資格制度
UiPath Certified Professionalという資格制度があり、トレーニング終了後にRPAの習熟度を測定できます。資格を取得するとRPAの専門家であることを証明しやすくなるでしょう。
認定資格プログラムは、UiPath RPA アソシエイト資格と、UiPath RPA デベロッパー上級資格の2種類です。
アソシエイト資格はUiPathのRPAツールを駆使した問題解決や、業務自動化に関する知識やスキルを評価するもので、学生でも受験可能です。
デベロッパー上級資格はさらに上級者向けのものとなっており、6ヶ月以上のRPAの実務経験を持ち、より複雑な自動化プロジェクトで独自開発できるスキルが求められます。
試験前にはオンライン模擬試験も用意されており、無料で受けることができます。
UiPathアカデミーの特徴
UiPathアカデミーの最も特徴的な点は、無料でeラーニングコースを受講可能ということです。通常RPAの学習をする場合、お金がかかります。何故ならまだまだ体系的な学習教材を無料で学べるコンテンツが、ウェブ上には揃っていないためです。RPA製品を販売している企業においても、RPAの研修を行う場合、費用を取っているところがほとんどです。無料で上級者レベルまでの教材を提供してくれるサイトは、今のところほかには見つかりません。トレーニングコース終了後には、修了証明書も発行してくれるため、学習の成果も分かりやすいでしょう。
さらにUiPathアカデミーでは、コミュニティやフォーラムまで無料で用意されています。質問したいと思ったタイミングで気軽に情報交換ができる場があるというのは、RPAをこれから学ぼうという人にとって魅力的です。
UiPathアカデミーで学べること
UiPathアカデミーのeラーニングは、大きく分けると3つの立場の人に向けて提供されています。
- RPAユーザー(主に現場の業務担当者)
- RPAデベロッパー(開発者)
- RPAビジネスアナリスト(プロジェクト推進者)
例えば、RPAユーザー向けには「RPA概論コース」や「UiPath Studio 開発入門コース」があります。RPAデベロッパー向けには「UiPath Studio 開発初級コース」や「UiPath Studio 開発中級コース」、ユーザーと開発者を繋ぐ役割を担うRPAビジネスアナリスト向けには「RPA ビジネスアナリシスコース」があります。このように、それぞれの役割に合ったカリキュラムが用意されており、どの教材を学べばいいのか分かりやすいのがポイントです。
カリキュラムは、表面的な知識の蓄積にとどまりません。実際に自分で開発を進めながら学ぶため、体系的な知識やスキルが身につけられます。
中には独学は苦手という方、社内の複数人を一斉にトレーニングしたいというRPA推進担当の方もいるかもしれません。UiPathアカデミーには、eラーニングと内容が連携した集合研修もあるため、状況に応じて利用することをおすすめします。
集合研修は有料にはなりますが、たった1日もしくは2日間でRPAの基礎から上級まで集中して学ぶことができます。講義と演習という形式の研修に参加することで、RPA開発や運用の即戦力を育てることができます。
最後に
UiPathアカデミーなら、初心者に限らず上級者までRPAに関する学習が可能です。学べる知識やスキルは、実践でもすぐに活用できるものばかりです。場合によっては企業単位で集合研修を受けることもでき、RPAの導入を検討している企業や推進責任者にとって、たいへん便利なサービスだといえるでしょう。