近年、働き方改革などの影響により、業務効率化の有効な手段として、RPAが注目を集めています。扱いやすいツールが多いとされていますが、実際に導入して使用するためには事前に勉強しておくと良いでしょう。自分なりの勉強方法を見つけておけば、より効率的に進めていくことができます。
この記事では、代表的な学習方法を紹介し、その中でもUiPathが提供しているRPAツールについて、初心者からでも利用可能な勉強方法を紹介します。
RPAの主な勉強方法
RPAの主な勉強方法について3つ紹介します。自身の環境にあった方法を選びましょう。
講座や研修プログラムの受講
RPAツールの多くは、ベンダーなどが研修や教育プログラムを提供しています。
たとえばUiPathでは、トレーニングパートナー各社が公式サイト上で公開されています。集合研修も提供しており、開発担当者や推進者へ対し講習を行います。
研修の内容も、基礎的な内容から管理ツールを利用した自社内での運用スキルまで、ユーザーの状況に合わせたプログラムが提供されています。操作演習を含めた実践的な内容となるため、効率的に学習できるでしょう。
ただし、研修プログラムは無料だけでなく有料の場合もあります。予算の範囲内で収まるか事前に確認しておくと良いでしょう。
書籍やオンライン教材を使った独学
専門の書籍が出版されていたり、公式サイト等でオンラインの教材が提供されていることもあります。UiPathの製品は、書籍やオンラインコンテンツが充実しているのも特徴です。
書籍やオンライン教材を使った独学は、好きな時間に自分のペースで進められるメリットがあります。その反面、一人では分からないことも多く、モチベーションの維持が難しいという問題があります。規則的に時間を取れず、習得を急いでいない方はこちらの方法が向いています。
実践して身につける
誰かに教わるよりも、試しながら経験を積み重ねることも可能です。また、研修プログラムや独学で学んだ後は、実際に実践して試してみることも重要です。学んだ内容がきちんと身についているかの確認にもなります。
UiPath社のツールは、企業向けの無償トライアルがあります。まずは使ってみて感触を確かめたいという場合には最適なツールです。
UiPathアカデミーのトレーニングの紹介
UiPathアカデミーは、完全無料でRPAについて学べるオンライン学習サービスです。RPAの初心者から開発者まで、熟練度に合わせたトレーニングコースが用意されています。
トレーニングコースはオンラインでいつでも受講が可能なため、忙しい業務の合間にも、自身のペースで無理なく進められます。また教材には、トレーニングの導入効果を上げるための、デモやガイドを含むコンテンツが豊富です。それぞれのコースには演習と確認テストがあるため、学習後には理解度チェックを行い、習熟度を確認しながら進めると良いでしょう。
コース受講後は、どの程度身に付いたかを確認する意味も含めた、認定資格が設けられています。学習の習熟度を証明する良い機会となりますし、自身の今後のキャリアにも繋がりますので、挑戦する価値があります。
無償で使えるコンテンツを有効に活用しよう
UiPathの公式サイトには、UiPathアカデミー以外にもフォーラムが用意されています。また、UiPathのツールには、コミュニティエディションと呼ばれる無償で利用できるバージョンが配布されています。
・UiPathアカデミー:オンラインコンテンツを使って勉強する
・UiPathコミュニティエディション:演習などを実践する
・フォーラム:わからないところは質問してみる
UiPathのツールは、これらの機能を有効に活用することで相乗効果が期待できます。
RPAを書籍で学習するなら「できるUiPath」
UiPathのRPAツールについて書籍で勉強するなら、2019年に発売された「できるUiPath」が役立ちます。書籍のため、わかりやすいように自分で書き込みや色付けなどをしながらゆっくりと学習したいという方に向いています。どんなものか知りたいという人向けに、無料でダウンロード可能なPDF版も用意されています。
RPAの概要や、ダウンロードしてインストールするところから実際のロボットの作成まで、幅広く紹介されており、初心者向けにもわかりやすいコンテンツです。また、Excelとの連携機能やメール、およびWebサイトとの連携の例を取り上げており、応用的な内容にも触れられますので、基礎から実践までこの一冊で網羅できる内容となっております。
【導入前の事前準備】自社に合ったRPAの勉強方法、無料で使えるコンテンツもご紹介まとめ
RPAツールの中でも、UiPathが提供している勉強方法には、さまざまな選択肢が用意されています。まだ初心者でITの経験が少ない方でも、基本から段階を踏んで学習が可能です。書籍やオンライントレーニングなどの勉強方法について紹介しましたが、それぞれの方法を試してみて、自身に合った学習方法を選択すると良いでしょう。