【効果はあるの？】RPAとは？導入するメリット/デメリット、ポイントを解説！

RPAを導入するメリット

人材確保が年々難しくなっている現代の企業にとって、RPAは今後貴重な労働力になると言われ、近年注目を集めています。
しかし、何ごとにも注意点があります。それはロボットの導入についても同じです。ここで重要なのは、メリットと注意点を熟知したうえでどのような対策を行うかです。

本記事では、導入にあたってのメリットと注意点、その対策方法を紹介します。現在検討中の方もぜひ参考にしてみてください。

RPAを導入するメリット

企業が自社の業務にRPAを導入するメリットは、主に3つあります。

人材不足の解消

人間が対応していた単純作業をロボットが代行することになるため、深刻化している人材不足の問題を解消してくれます。従来よりも少ない人材でも、今までと同程度もしくはそれ以上の業務を遂行できるようになるでしょう。

作業効率アップで生産性向上

ロボットは人間と違い、24時間稼働させ続けることが可能です。月末に集中している作業も自動化することで分散させたり就業時間後も処理させたりでき、従業員の長時間労働が抑制できます。同じ業務のみを繰り返し高い作業効率で作業をこなしてくれるため、内容によってはWチェックも不要になります。
単純作業は作業効率のよいロボットに任せることで、人間は現段階でロボットにはできないクリエイティブな仕事に集中することができ、生産性も向上するでしょう。

人的ミスを防ぎ品質向上

ロボットは、一定のルールを遵守しながら正確に業務を遂行してくれます。人間が従事する際には避けられないヒューマンエラーを起こすこともありません。ロボットにできる部分を任せ他は人間が行うなど適切な場所に配置することで、業務全体が安定し、業務品質の向上にも貢献します。

RPAの注意点

RPAを導入するにあたって注意点もあります。メリットだけに注視せず、注意点も把握して改善策を立てるようにしてください。

情報漏洩の危険

インターネットに接続したサーバーにインストールした場合、ハッキングされる可能性があります。実際、ハッキングによる情報漏洩の例はRPAに限らず珍しくありません。また、社内の情報を不注意に流出させてしまったというケースもあります。
しかし、セキュリティ対策さえしっかりとしておけば、事前にハッキングやこうした流出を防ぐことができます。RPAツールにはアクセス権限などセキュリティの設定ができることが多くいため、正しく設定しておきましょう。

業務と管理の属人化によるエラー

業務が自動化されるため、処理も含めて全てロボットに任せたままになってしまい業務が不透明になってしまうケースがあります。ロボットに指示している業務内容を把握できていれば問題ありませんが、担当していた従業員の退社などで把握している人間がいなくなると、業務が正常に稼働させられない可能性があります。また、ロボットのメンテナンスに支障をきたすとうまく稼働できなくなるため、複数人での共有体制を構築しておく必要があります。

ミスに気付かない等の誤作動

ロボットはあくまでも指示した内容しか行いません。そのため指示の内容が間違っていると、間違ったまま作業を続けてしまいます。また、バグやシステム障害が起きる可能性もゼロではありません。
このようなミスや誤作動が起こらないよう、運用前のテストを繰り返すといった事前の準備が重要です。また、定期的に人の目でチェックすることもこうしたミスを防ぐことができます。

デメリットを解消する方法

RPAの導入にあたりデメリットや注意点はありますが、事前にリスクへの対策をすることでトラブルを最小限に留めることができます。ここではどのような対策方法があるのかをご紹介します。

最適なツールを選ぶ

自社にとって最適なRPAツールを選ぶことは、導入後のトラブルを防止するうえでも重要です。その際は導入の目的だけでなく、予算や機能なども踏まえて選びましょう。また、小規模の企業や個人事業主はインストール型、中規模や大規模企業であればクラウド型といったように、自社の規模に合わせて選ぶ方法もあります。

使用制限や責任範囲を決める

運用時にはセキュリティへの対策も不可欠です。IDやログインするためのパスワードは厳重に管理しましょう。加えてロボットを使用する社員を事前に取り決めることで、情報漏洩や操作時のミスといったリスクを最小限に抑えることが可能です。

他のツールやシステムと連携させる

RPAは自社内で稼働させることから、既存のシステムやツールとの連携が重要となります。その際にガバナンスや運用体制を整備することで、相互に補完できる体制を整えることが可能です。これはロボットの管理やシステムのバックアップといった仕組みづくりにも役立ちます。

マニュアルの整備を行う

導入時の業務フローやプロセス、具体的な運用方法をマニュアル化することで、自動化された業務のブラックボックス化を防ぐことが可能です。その際にマニュアルの共有範囲を取り決めておくことで、より厳重に運用を引き継ぐことができます。加えて事前にバックアップデータを取っておくことで、エラーや誤作動が起こった際も最小限に被害を抑えることができます。