Process Miningの機能

業務の自動化を推進するにあたって膨大なプロセスの中に潜んでいる問題を見つけ出すのは非常に難しいことです。Process Miningは、会社の中で自動化するべきタスクを発見・管理し、自動化へ到達するまでの最善の方法を策定してくれます。

本記事では、RPAで有名なUiPath社が提供するProcess Miningの4つの機能と、その導入メリットについて詳しく解説していきます。

Process Miningの主な機能

ここでは主に使用される4つの機能について紹介します。それぞれ確認していきましょう。

データ抽出

CRMやERPなどのパッケージ化された製品の他に社内でオリジナルで開発したシステムのデータを取り出せます。また、CSVやXMLなどのファイル形式とも連携できます。

データ加工

複数のデータ結合だけでなく、ビジネスロジックやデータのクレンジングの追加といった加工もできます。

ダッシュボード作成

Process Mining AppOneという、プロセスの可視化に役立つテンプレートが用意されています。分析アプリケーションを使用して独自のダッシュボードが作成することも可能です。

分析

プロセスのフローやアクティビティの件数を分析します。問題箇所を可視化することにより、的確な改善策を立てられるようになります。

Process Miningの分析機能

Process Miningの分析機能

ここでは、特に重要になってくる分析機能について解説します。それぞれの手順ごとに確認していきましょう。

ダッシュボードへのアクセス方法

作成済みのダッシュボードに、UiPath AcademyのUiPath Process Mining AppOneコースからアクセスします。具体的な手順は以下の通りです。今回はトレーニング環境へのアクセスを例に挙げて説明します。

1.UiPath Academyにアクセスする

2.UiPath Process Mining AppOneコースを選択する

3.「1 UiPath Process Mining AppOne introduction-イントロ」の中のイントロダクション章内の「UiPath Process Mining AppOne training environment」を選ぶ

上記の手順でアクセスは完了です。

分析機能(概要)の見方

ダッシュボードの概要をクリックすると、ケース、イベント、アクティビティ、バリアント、ユーザーの5つの項目が表示されます。これらの数値によって分析データの概要を把握することができます。各用語の解説については、以下を確認してください。

  • ケース(取り込まれているデータのケース数)
  • イベント(取り込んだデータに対する行動の合計数)
  • アクティビティ(上記の行動の種類数)
  • バリアント(プロセスのパターン数)
  • ユーザー(上記の行動を起こしたユーザーの数)

分析機能(プロセス)の見方

プロセスを確認することで感覚や経験値ではなく数値によってフローを認識でき、それは分析に繋がります。例えば、プロセスの中でどのアクティビティが多用されているかは使用頻度によって色分けされているため、一目瞭然です。

さらに、プロセスの流れをより感覚的に認識するには「プロセスグラフアニメーション」が便利です。プロセスをアニメーションで描き出してくれるのので、プロセスの流れを動的に捉えることができます。プロセスの流れを掴めば全体像の把握ができ、問題点や改善点の抽出に役立ちます。

また、ダッシュボードで表示されたこれらのグラフは、PNGやPDFなどでのエクスポートする機能が備わっていますので、分析したデータを資料の中に取り込むこともできます。

Process Mining導入のメリット

Process Mining導入のメリット

Process Miningを導入するメリットは5つにまとめられます。

プロセス全体を通して俯瞰的に捉えることが可能

業務に関する一連のプロセスを、実際に発生したイベントログからデータを取り込んでフロー図を作成できるため、どのようなアクションが行われたのか俯瞰的に捉えることが可能です。

ボトルネックの発見が容易に行える

業務プロセスの可視化によって、ボトルネックとなっている作業効率が悪い課題点を抽出できます。これにより、改善ポイントが明確になります。

RPA戦略の提案

プロセスの分析を通じて、業務自動化による負担軽減や業務効率の改善などの高い効果が期待できる部分を可視化できます。

アラート機能により予期せぬフローを阻止

蓄積されたイベントログの解析データにより、定型アクションの他に例外的に発生するイベントを発見できます。これにより蓄積データにないイベントが発生した場合のアラートや自動アクションを設定しておくことで、予期せぬ業務フローの発生を防ぐことができます。

長期的な視点で業務プロセスを最適化

PRA導入における業務改善の効果の測定を行い、どのような効果が得られたのか自動的に分析をしてくれます。効果測定に関する作業者へのヒアリングの必要もなく、データに基づいた根拠のある結果を導き出せます。

最後に

UiPath社のProcess Miningは蓄積されたデータを元に客観的に業務を分析し、効率化を支援してくれるツールです。導入によってこれまで不明瞭だった業務の流れや稼働時間をを可視化し、ボトルネックになっている箇所を見つけ出せます。

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