ハードウェア、ソフトウェア要件

UiPath Orchestratorは、RPA運用のコアとなる管理ツールです。
有人型ロボット「Attended Robot」、及び無人型ロボット「UnAttended Robot」の稼働状況を確認可能する事が可能です。すべてのロボットを監視し、少ない工数で安全かつ柔軟に運用することで、組織の規模にかかわらず全社的なRPA導入を実現します。
また、UiPath社以外の製品とも連携できるようになります。便利なOrchestratorですが、導入するためには必要な環境をあらかじめ構築することが必要です。
この記事では、導入を検討している方に向けて、Orchestratorをインストールするために必要なハードウェア、ソフトウェアについて詳しく紹介します。
事前に準備することでスムーズな導入を目指しましょう。

用意すべきハードウェア

ここでは、最大100台のロボットを稼働させることを前提として、Orchestratorの環境構築に必要なハードウェア要件について紹介します。なお、Orchestratorの実行環境として、Webアプリケーションサーバーと、実行ログを格納するデータベースサーバーの2台が必要です。
まずは、Webサーバーのハードウェア要件について紹介します。Webサーバーのハードウェア要件は次の通りです。

・ CPU 4コア
・ RAM 4GB
・ HDD 150GB

次に、データベースサーバーのハードウェア要件についてご紹介します。データベースサーバーのハードウェア要件は次の通りです。

・ CPU 4コア
・ RAM 8GB
・ HDD 300GB

オプション機能であるOSSの分散型RESTful検索/分析エンジンのElasticsearch、データ視覚化ダッシュボードOSSのkibanaを導入する場合には、専用のサーバーを別に用意するのが望ましいでしょう。

用意すべきソフトウェア

ソフトウェア環境の構築

ハードを制御するためにはソフトウェア環境の構築が必要です。Webアプリケーションサーバー、そしてデータベースサーバーはWindows Server上で稼働します。稼動要件となるOSは、以下の通りです。・サーバーOS: Windows Server / 2012 R2、2016、2019

Webアプリケーションサーバーには、以下のWebサーバーソフトをインストールする必要があります。

・Webサーバーソフト:IIS(Internet Information Services)

なお、Orchestratorの実行では、.NET Framework 4.6 Features などのコンポーネントがインストールされていることが前提となります。このため、サーバーマネージャーで必要なコンポーネントのインストール状況を確認しましょう。

データベースサーバーには、データベースソフトのインストールが必要です。使用可能なデータベースソフトは以下になります。

・データベース:SQLサーバー / 2012-2019 StandardまたはEnterpriseEdition

上記のデータベースソフト以外にも、AzureSQLデータベースやGoogle Cloud SQL for SQL Serverなども使用可能です。
また、Elasticsearch/kibanaを導入する場合は、Elasticsearchのインストールが必要となります。

仮想デスクトップ環境にも対応

仮想デスクトップ環境にも対応

近年は、業務データの情報漏洩防止など、セキュリティ対策の観点から各PCには仮想デスクトップを作成して業務を行う企業が多くなっています。仮想化環境とは、PCのローカルディスクにはデータを保存させないようにし、実際のデータはクラウドやサーバーで管理することです。PCの紛失などに伴うデータ漏洩のリスクも無く、どのPCからも作業できるのでリモートワークにも有効です。
UiPathも仮想化環境に対応しています。環境構築の際は、サーバー側に「UiPath Remote Runtime」を、UiPath Studioにも必要なWindows拡張機能をインストールします。

ユーザーは仮想デスクトップを通して全ての作業が可能となります。UiPathの仮想デスクトップは、通常の通流であれば画像として認識される画面をUIとして認識し、画面やキーボード、マウスでのUI操作が可能です。

Orchestratorを使用している環境でも仮想デスクトップの展開は可能です。あらかじめ割り当てるロボットを定義しておけば、ライセンスの管理やロボットへの付与もOrchestratorで実行されます。

最後に

このようにOrchestratorの環境構築には、ハードウェアとしてWebサーバーとデータベースサーバー、そしてWebサーバーを稼働するためのソフトウェアが必要です。インストールの前には、ハードウェア、ソフトウェアのそれぞれにおいて、要件を満たした環境の準備を行わなければなりません。
実行台数に応じてハードウェア要件は異なりますので、自社の導入規模に応じて必要な環境を確認し、スムーズな準備を目指しましょう。

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