企業の利益を上げるために一番最初に考えられるのは、これまで以上の売上を達成する事です。しかし、顧客の新規獲得や新たな市場の開拓は難しいケースもあります。売上を上げる以外には、原価を抑えたり経費を節約する事で利益率を上げる方法がありますが、その経費節約の一つ力を発揮するのがRPAです。RPAによって決められたルーチン業務を自動化する事で事務作業の効率化と稼働時間の削減が図れ、人件費の削減に繋がります。また、処理自体が速くなるため顧客の要望に対して更に迅速で的確な対応が可能になります。

ここでは、大手地方銀行(以下A社)のRPA導入事例と、その取り組みについて紹介します。

地方の人口減少による新規顧客開拓の行き詰まり

A社は地域産業の活性化や、そこに暮らす人々の生活に潤いを提供することを企業理念として掲げ、創業以来地域に寄り添った企業活動に取り組んで来ました。しかし昨今では日本全体が抱える問題として少子高齢化が進み、地方銀行にもその影響が強く出て来ています。口座の新規獲得の慢性的な減少や、顧客の高齢化による来店頻度の減少等の問題に直面していたのです。
また、長く続いている超低金利政策も継続しており、現在の社会情勢や経済状況を考えると、それらはすぐに改善される気配はありませんでした。同時に他業界からの参入など競合他社も増え続けており、銀行を取り巻く環境は非常に厳しい状況でした。

このような中で、より経営状況の向上を目指す為にはITの活用による業務効率化を図る必要が急務であり、本部業務全体の見直しや再構築が必要でした。
そこでA社がこれからも変わらない地方銀行としての役割を全うするために検討したのが、事務作業におけるデジタル技術の活用だったのです。

特種業務への柔軟な対応が可能なUiPathを採用

RPAを導入する目的は、単純な業務時間の削減だけではありません。これまで単純作業に割かれていた社員の時間を、自動化することによってより高度な企画立案、顧客への新たな提案などに振り分ける事ができると考えたのです。
まずは地域の経済推進への取り組みとして提携している他行と協力して、RPAの合同検証が開始されました。RPAについて一から学ぶための基礎知識や費用対効果の試算など、様々な面から検証が行われ、最終的に導入が決定します。

次に製品の選定が行われました。大手数社の製品が比較検討され、採用する事になったのがUiPathです。
採用に際しては、初期投資が少なく抑えられ、柔軟性が高いというUiPathの特長が評価されました。一般企業よりも特殊な点が多く、多種多様な銀行業務に対応可能であること、学習環境が整っていて、プログラミングやシステム関係の開発経験の全くない人間が担当になっても習得可能なことが大きな魅力だったのです。
今回の導入事例においては、それまで窓口業務に就いていた2名の女性行員を中心として各部署におけるRPA導入の学習が推進されました。

RPA導入による作業の効率化と付加価値の創造

A社の今回の導入事例における効果を見ていきます。
本格的な導入が開始されてから1年半が経った時点で、RPAによって成功できた作業時間は年間で22,000時間にも上ります。正社員一人の一日の労働時間を8時間として月に20日働いたと仮定すると、年間で11人分の人件費を浮かせた計算です。
また、RPA化を推進していくにあたって、業務内容の見直し、担当者独自のやりかたで進めてきた作業の可視化が行われ、精査されていきました。それに伴う業務の効率化においても約6,000時間の削減が実現したのです。

自動化された業務の中でも特に大きな効果を生んだのが、ATMも利用状況の集計業務や各支店の販売実績の形状です。顧客の動向を記録、蓄積していくことで隠れたニーズの発見とそこに対する的確なサービスの提供に繋がりました。
また、RPAの導入によって今までできなかった業務が実現可能になった例もあります。
その一つがATMのモニタリングです。マネーロンダリングを目的とした振り込みと想定されるものを抽出し、レポート化する作業は人間が行うには負担が大きいものでした。RPAによってそれが可能となったことは付加価値として想定以上のメリットでした。

最後に

A社の導入事例において、RPAは既に大きな結果を出しています。今後A社では各部門毎にRPAの開発者を育成していく予定です。それぞれの部門において仕事内容を把握している人材が、業務に合わせてロボットを開発できるようになり、最終的には部門内で日常的なツールとしてRPAを活用していきたいと考えています。将来的には営業店ごとに行っている定型的な事務作業を本部に吸い上げ、営業店ではより顧客への対応に集中できる環境を整える予定です。

人がより関わらなければ更に仕事により時間を置き、RPAでの自動化が可能な事は積極的に使用し業務効率化と時間短縮を図っていく。今後も顧客の為の銀行として成長していく事が期待されます。

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