RPA導入事例vol.1

皆さん、RPAをご存じでしょうか。Robotic Process Automationの略で、このシステムを使用することで、企業は多くのメリットが得られると注目されています。
今回はその中でもUiPathを実際に使用した情報通信業のインターネット関連会社(以下A社)が、人材の有効活用を行えるまでの導入事例を紹介します。実際に抱えていた悩みから解決方法までを具体的に確認することで、自社の状況と比較して参考してみてください。

社員の仕事量が増加し、能力の十分な活用ができない

A社では様々な分野の事業を行っていますが、中でも力を入れていたのがインターネット広告事業です。インターネットの普及や進歩によりその量は増え、クライアントからの依頼も複雑化するようになってきました。それまでは広告内容の変更や表示の仕方などをすべて人が行っていたため、依頼が増えるたびにその仕事量は増えていくことになります。
広告を表示させるだけでなく、クライアントに対して新たな提案もしなければいけません。インターネット広告を見る人が何を求めているのかを調べていち早く情報を集め、分析することでクライアントに満足してもらえるサービスを提供するためです。必要な情報はクライアントによって異なり、それぞれに合わせた情報収集と分析をしなければいけないため業務量は大量になってしまいます。提案で終わりではなく、新しいサービスを行うための作成業務もあり、社員は仕事に追われることでモチベーションの低下が見られ、新たな人材育成に掛けられる時間がないことが問題となっていました。

また、頻繁にスピーディーな対応が求められる広告データの更新作業やその他の付随業務に圧迫され、高度な思考を要するクリエイティブな部分に社員の能力を十分に活用できなくなる危険性もありました。それによってライバル社との競争力が下がり、今後のクライアントからの依頼の減少までもが懸念されていたのです。

専任担当者と学習プログラムによるスムーズな導入

スムーズな導入

A社がUiPathを導入するにあたって、各社のRPAを検討する際に特に注目したのは機能性や操作方法、学習環境などです。どんな社員でも使うことができれば情報共有もしやすくなると考え、エンジニア以外でも使えるものを前提にしました。専門的な知識を持たない社員が新しいツールを使うには、しっかりとした学習プログラムが必要です。そのため、いつでも好きなタイミングで無料でRPAについて学習できる、UiPathアカデミーという学習環境が整っている点も利用を決めた大きな要因となりました。

RPAを導入する際、実際に使用する社員の協力は不可欠となります。
A社の導入事例においては、本格的な運用をする前に、二か月間の試験運用によって効果の実証を行いました。それによって満足できる結果を出すことで、社員がRPAに積極的に取り組める根拠を提示してから本格的な導入を開始したのです。

また、兼務ではなくRPA専属の担当を設置したことも社内全体でスムーズに大きな効果を出せたポイントとなっています。
各部署ごとの仕事は、実際に携わっている人間でなくては把握しきれない部分があります。しかし忙しい業務の片手間に導入を進めていては導入に時間が掛かり、十分な成果に繋がりません。
そのため専任担当者がそれぞれの部署と協力して、どの業務をシステムに任せるかの判断やシステムの設計を行いました。

自動化によるルーティンワークの削減。社員の仕事内容の高度化

ルーティンワークの削減

A社がRPAを導入して、約2年になります。RPAの導入によって、A社は月間約9,000時間もの業務削減を実現しました。
RPAに任せられるタイプの作業は、自動化することによって人が行うよりもずっとスピーディーに、かつ正確に実行できます。人がその作業に従事していた時間分が空くだけでなく、処理に掛かる時間自体が短くなるのです。また、人為的なスが無くなることで、それに伴うミスを防ぐための対策なども不要となりました。ミスに注意を払いながら単純作業を続ける事による社員のストレスも緩和されたというメリットもあります。

はじめは導入することに疑問を感じていた社員も、実際に運用して効果を実感することで今ではRPAの使用に積極的になっています。
重要なのは単純業務に掛けていた時間の削減ではなく、その分の時間をより高度な作業に充てられることです。新しい企画の立案やクライアントへの提案のための資料の作成など、人でなくてはできないより高度な仕事に人材を活用できるようになった事が一番の効果と言えます。

最後に

今回導入事例を紹介したA社では、RPAの導入によって企業内の業務効率の大幅な改善を実現させました。そして次のステップとして、RPAとAIを連携させた活用を目指しています。
近年目覚ましい進化を遂げるAIの技術を、RPAによってビジネスに活用することができるという期待を持ってるのです。

RPAは今後、企業において不可欠なシステムとなることが予想されます。

【無料プレゼント】RPAを検討中の方はぜひ入手してください

【無料】UiPathについての資料請求・見積請求・お問い合わせ

製品比較の際にUiPathの詳細資料も一緒にいかがでしょうか