医療機関におけるRPAの役割

近年、病院や医療機関でRPAの導入が進んでいます。医療現場で業務自動化の対象となるのは、人事労務や医療機器の維持管理、診療報酬の計算や請求など、定型的な部分です。
当記事では、医療現場におけるRPAの役割やメリット、導入事例などを紹介していきます。

病院・医療機関におけるRPAの役割

2025年には、団塊の世代全員が75歳以上となります。医療や介護のニーズの多様化が進むなか、国民医療費の高騰を防ぐためにも、医療現場の生産性向上は避けられない課題です。病院や医療機関におけるRPA導入の役割を理解するためには、医療現場を取り巻く環境変化を踏まえる必要があります。
医療機関は医療の質を確保するため、環境変化に対応できる体制の見直しが求められています。長時間労働や職員の自己犠牲に依存してきた、これまでの業務のあり方を改善するべくさまざまな施策を進めていく必要があります。多くの医療機関でロボット活用の検討や実施が進んでいる傾向が見られます。実際、医療現場はロボットの導入が成功する可能性が高い職場だと考えられます。その理由は次のとおりです。

自動化できる業務が多い

病院経営には人事、労務、財務、庶務、契約、発注、在庫管理など多くの定型業務があります。こういった業務の多くは、民間企業における事務管理作業と同様で、自動化導入の効果が期待できる業務です。

主な目的は業務量の削減にあり

事務職員が担う業務だけでなく、医師や看護師といった専門職が担う業務にも自動化導入による省力化の余地があります。病院には生理検査部門用ソフトや画像診断部門用ソフト、電子カルテなどさまざまなシステムが混在しています。これらの医療システムにRPAを導入することによって、転記作業などの手間を減らすことができるようになるでしょう。
定型的な業務に費やす時間を減らすことで、医師をはじめとする専門職は本来の業務に集中できることになり、医療の質の向上につながります。

病院・医療機関へのRPA導入のメリット

医療機関へのRPA導入のメリット

RPA導入による病院・医療機関にとってのメリットを紹介します。

フロントオフィスサポートの合理化

医療機関において優先すべきは、患者対応の質の向上です。例えば、受付や支払い、順番待ちの案内といったフロントオフィス機能や、よくある質問への回答に導入することで、患者の都合や要望に合わせて効率の良い対応が可能になります。患者の満足度や要望を解析することもでき、業務の迅速な改善に役立ちます。

機密性の強化

患者情報の機密性確保は不可欠です。UiPathのようなシステムは、ロボットの処理データがサーバー上に保存されないので、機密がしっかり保たれます。権限外の人間が患者情報にアクセスすることも、持ち出すこともできません。

互換性のあるツールの使用で業務改善

例えばUiPathは、業務で使うシステムが別々でもデータ処理で使うアプリケーションの種類が違っても、人間が個別に操作するのと同様に自動化処理します。ソースコードへの影響がなく、既存のシステムやアプリケーションを高速かつ大量に動かすだけなので、業務の生産性が劇的に向上します。

経理管理や在庫管理の改善

ロボットの導入や運用にかかるコストは、常勤医療スタッフにかかる経費の2割程度とされています。一方、業務全体への影響については、最大47%のコスト削減が可能とされています。UiPathは中央サーバーからクラウドへ、あるいはオンプレミスへの配備も可能です。複数の独立した事業部門にまたがる自動化を可能にします。

病院・医療機関のRPA導入事例

病院・医療機関のRPA導入事例

次に医療機関におけるRPA導入事例について、簡単に紹介します。

事例1:人手不足解消のため自動化、業務の生産性向上に繋げる

あるクリニックでは、人手不足解消のため、次のような業務を自動化しました。
・検査結果の電子カルテへの取り込みや病名登録作業
・レセプト*1の内容や正誤チェック
・診療予約システムの予約枠設定業務

その結果、以下の3つの効果がありました。
・人的な負担の軽減と入力ミスの解消
・スタッフに時間の余裕ができ、患者対応へ専念することで業務の質が向上
・患者の待ち時間減少

*1レセプト:医療機関が健康保険組合に医療費を請求するために、行った処置や使用した薬剤等を記載した明細書のことです。
入院・外来・歯科・調剤の4種類があります。
(引用:SCSK健康保険組合  診療報酬明細書(レセプト)とは https://www.kenpo.gr.jp/scsk-kenpo/contents/01shikumi/iryouhi/meisai.html)

事例2:定型業務の自動化で業務効率アップ

ある大学医学部付属病院では、2019年より事務部門で定型業務の自動化を進めています。先行して、総務課、人事労務課、経営企画課、経理課、医事課の各部署にて実証実験を実施しました。

具体的に行われた作業は次のようなものでした。

・各種会議の開催案内メール自動送信
・医師、看護師など院内スタッフの勤務時間の集計
・医事施設基準に関する各種データの集計等の作業

ロボットは職員が作成し、合計で400時間以上の業務削減を達成しています。現在では院内すべての事務部門に導入されています。

最後に

これから病院や医療現場において、RPAの導入は業務効率化の重要なポイントになります。RPAの役割やメリットを理解して、これからの医療現場の問題解決にRPAの導入してみませんか?

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