DX(デジタル・トランスフォーメーション)が昨今バズワードとなっています。DXはデジタルと名のつく通り、デジタルかつハイテクな技術を用いて、市場での競争優位を獲得していくものです。

DXとは、ビジネスのあり方そのものを変えてしまう動きです。従来型のビジネスがややゆっくり、紙ベースで進んでいたのに対して、DX化されたITビジネスは非常に高スピードで進んでいきます。

今回は企業のDX化によって、どんな働き方の変化が生まれるのか?解説いたします。

テレワークの推進

まずは、テレワークです。
DXによって、対面の会議ではなくても、完全リモートで打ち合わせを進めていく事が可能になりました。

今まではオフィスに

脱ハンコで大幅な生産性アップに

まず考えられるのが脱ハンコです。
最近は河野行政改革大臣を筆頭に脱ハンコが推進され始めましたが、日本のビジネスシーンは未だはんこに支配されています。IT業界でも、はんこはまだまだ使っているところが多く、取引の際に驚かれることも多々あります。

そんな中、脱はんことしては、まずクラウドサービスが活躍します。いわゆるSaaSのサービスです。代表的な存在がクラウドサインで、弁護士監修の元、契約書をお互いにオンラインで交わせるという仕組みです。

クラウドサインは弁護士ドットコムが運営しており、上場も果たしました。はんこも印紙税も不要で、オンライン完結するサービスは、まさにIT・情報通信のためのサービスといってもいいでしょう。弁護士が作ったサイトではありますが、IT情報通信のカテゴリにいれていいのではないでしょうか。

DXとしてクラウドが強力にバックアップしています。クラウドサーバーが発達しなければ、クラウドサインも生まれていませんし、オンライン契約の文化がそもそも遅くなっていたことでしょう。

ペーパーレスとDX

続いて、DX化に挙げられる存在が、ペーパーレスです。ペーパーレスは、パーソナルコンピュータが日本に上陸した1990年代からいわれていますが、SDGsが進んだ今こそ、見直されるべきものではないでしょうか。

脱はんこにも通じるものがありますが、紙書類は駆逐すべきものです。役所や省庁、税務署などは法律で公文書管理が決まっていますし、税金の使い道を正しくするためにも、紙書類を残すのは仕方ないかもしれませんが、民間では紙をなくしていく動きは必要です。

では、DXがペーパーレスにどう作用しているかというと、こちらもクラウドやビッグデータです。とくに、ビッグデータは社内文書の検索に有用です。

成果主義も自然と導入される流れに

そして、テレワークによって良いインパクトを与えるのはそれだけではありません。残業という概念がなくなるのです。なぜなら、在宅で仕事をすることになるので、そもそも仕事している姿が見えません。よって、席に座っている時間ではなく、働いた成果そのもので判断せざるをえなくなります。

つまり、これが成果報酬制度への自然な導入をうながします。残業がなくなり、いくら仕事しても成果がでなければ何も評価されない代わりに、早く仕事が終わったら、何をしていても特に問題がないのです。定時前に仕事が終わっても、注意されるいわれはありません。なぜなら、もう業務は終わっているからです。

これが、成果主義でなければ、仕事は時間とともに評価されます。朝早く起きて定時に着席し、仕事が終わるまで座っていること。極端な話をすれば、終身雇用の中、それだけで評価されうる状態でした。しかし、テレワークを導入すると、そうはいきません。自宅で座っている姿はみえませんし、見えてもしょうがないのです。

テレワークによって、きちんとした成果主義が導入され、残業・時給・皆勤賞という価値観がなくなります。その代わり、成果だけで判断されますので、企業の生産性にとってもとてもよい効果をもたらすことでしょう。

これらは、DXによってもたらされるもっとも大きなインパクトだといえます。このように、DXには非常に良い仕組みがありますので、どんどん導入すべきなのです。

最後に

今回は、コロナによって私たちに与えた働き方の変化についてお伝えいたしました。

ウィズコロナの時代に突入した昨今、私たちの働き方は急激に変化しつつあります。
また、5G・クラウド・ソーシャルメディア・ビッグデータ・IoTを代表に、どんどん社会が変化し、企業は上手に差別化をして競争優位を獲得できるようになっています。

特に、クラウドの登場は、見逃せないのではないでしょうか。クラウドは10年前にはありませんでした。10年前は、まだまだインターネット回線を使いこなせるのはインテリだけで、一般の人たちには無縁でした。しかしiPhoneの登場などによって、爆発的にインターネット人口が増え、同時に回線も安く・太くなりました。結果として、クラウドサービスが生まれています。

また、回線は安く・太くなり、5Gの時代を迎えて、さらなる進化を遂げようとしています。5Gは、スマートフォンへの依存が進み、ますますスマホ対応は欠かせなくなっていくでしょう。Z世代以下の若者では、もはやパソコンを使ったことがなく、スマホですべて仕事したがる新入社員も増えており、時代がそちらに合わせるのか、Z世代以下の人たちが社会に合わせるのかも注目です。

そのうち、スマホに特化したビジネスの進め方・サービスが登場するかもしれず、そうなるとパソコン世代は一気に古い世代になってしまいます。そうして新陳代謝を繰り返しながら、IT業界・情報通信業界は、いつだって世の中をリードしてきました。

これからも、DXによって発展するのが非常に楽しみな業界であることは事実です。

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