社内サーバーのクラウド化を検討する際のポイント

社内の物理サーバーをクラウドへ移行する場合、会社はさまざまな恩恵を期待することができます。メリットを最大限享受するための、クラウド化のポイントについて解説します。

社内サーバークラウド化のメリット

社内サーバーのクラウド化は、

  • 管理コスト削減につながる
  • BCP対策が実現する
  • 働き方改革の推進に役立つ

といったメリットを期待できます。まずサーバーをクラウドに移行することで、その管理負担はクラウドベンダーが担うこととなるため、利用に伴うライセンス料金を支払う以外に自社で負担を負う必要がなくなります。これまでサーバーの保守管理に人件費などの支出がかさんでいた企業にとって、魅力的なメリットとなるでしょう。

また、物理サーバーに依存しないクラウドサーバーは会社とは異なる場所のデータセンターを使用することとなるため、本社オフィスが被災した場合でも最小限の復旧作業で業務を再開することができます。地震や津波、台風などの自然災害の多い日本においては、重要なメリットです。

オフィスの物理サーバーに依存しない環境への刷新は、インターネット環境さえあればサーバーを利用でき、リモートワークの実装などを促せる働き方改革にもつながります。柔軟性の高い働き方を導入し、優秀な人材の確保や定着に期待できるでしょう。

社内サーバーをクラウド化する際のポイント

社内サーバーのクラウド化に当たっては、

  • 導入・運用コストをあらかじめ計算する
  • セキュリティ要件を確認する
  • サーバー移行の計画を立てておく

といったポイントを抑えることも重要です。

まず、サーバーのクラウド化は場合によってはそのコストが想定よりも大きくなる可能性があり、必ずしも高いコストパフォーマンスを発揮できるわけれはありません。事前にコストを見積もり、想定内の予算に収まるか確認しましょう。

また、クラウドサーバーはそのセキュリティ対策がベンダー提供のものに依存してしまうため、セキュリティ面で期待できるサービスであるかも確認が必要です。サーバー移行に際してはダウンタイムも発生するため、その負担を最小限に抑えられるよう計画を丁寧に立てておきましょう。

まとめ

サーバーのクラウド化は、企業にとって多くのメリットが期待できる反面、場合によっては想定外の負担やリスクの増大を招く可能性もあります。クラウド化に伴い必要な準備を確認し、計画立てて移行を進めましょう。