【解説】ERP導入を目的やメリット/成功させるためのポイントとは？

部署ごとにに管理されていた社内の重要データの統合・管理をすることで、経営・会計業務をより素早く容易に処理することを実現するERP(統合基幹業務システム)。

ERPは、クラウド製品の登場や中小企業向けのパッケージが続々登場し、企業規模を問わず、様々な企業にとって欠かせないITシステムの1つになりつつあります。一方で、普及してきたERPを企業が導入した場合に、どのような導入効果が見込めるのかを具体的にご存知でしょうか？　

今回はERP導入の目的・メリット、成功させるためのポイントについて解説いたします。

メリット

・『ヒト・モノ・カネ』をリアルタイムで更新する事で月次決算の早期化が図れ、また経営ダッシュボード等でリアルタイムで経営状況が把握できる。

・システム間連携を無くし、シングルインプットによる整合性の担保等によりシステム維持やメンテンスに費やす投資も抑えられる。

ERPは「統合基幹業務システム」と呼ばれることからも分かるように、企業の経営資源を統合的に管理できるのが特徴。会計・人事・営業・物流・販売など、部門ごとに分断されていたデータを連携させ、一つのシステムから一元管理できるのがメリットです。

また、ERP導入のシステム範囲によって、メリットは変わります。ERP製品は販売・生産・会計などのトータルで導入を行えばメリットはより大きくなります。

・ERPの標準機能に業務を合わせる事で会社全体の最適化が図れ、担当業務の属人化からの脱却やBPRの実現ができます。

・カスタマイズを抑える事で導入期間も大幅に短縮され毎年の製品バージョンアップが可能となり新機能の享受する事ができ発展的なシステム利用ができる。

・ERPは、幅広い機能を有しており企業の事業領域が広がっても機能追加で対応でき将来的な事業拡大にも適している。

ERPは部分最適化のツールではなく、会社全体の最適化を目的としたものというを理解をした上で、現場業務に合わせたシステム導入は考えないようにすることが大切です。ERP製品(機能)に合った業務の見直しを行い、BPRを実現できれば導入は成功と言えるでしょう。