情報セキュリティの教育のタイミングとしては、大きく2つに分けられます。
(1) 役割や責任、取り扱う情報資産に変化が生じるタイミングでの教育
(2) 定期的な確認の為の教育
次に、実施すべきポイントを詳しく説明いたします。
<入社時>
・新入社員を受け入れる際、「やってはいけないこと」を罰則と共に明確に示しましょう。 →明確に示すことで、社員から不用意に情報が流出するのを防ぐことに役立ちます。
・情報セキュリティに関する同意書にサインをもらいましょう。 →責任を意識させることでセキュリティ意識も向上します。
<部署異動や昇進時>
・セキュリティインシデントが発生した際の報告連絡先・自身の役割・責任を明確にしましょう。 →上記3つを明確にすることで、セキュリティインシデントが発生した際の初動が早くなり、被害の範囲を小さく抑えることができます。
<情報セキュリティポリシーの見直し時>
・情報セキュリティポリシー見直し時には全社員向けに見直し後の情報セキュリティポリシーを教育しましょう。 →間違った認識、対応ではセキュリティインシデントの発生原因になりかねません。
<退職時>
・退職の際、機密情報が持ち出されていないかどうかのチェックを行いましょう。 →特に懲戒解雇やそれに準ずる退職の場合、当人は会社に対し反発の気持ちを持ちやすいものです。顧客情報、機密情報の持ち出しが無いか注視し、早期のアクセス権の削除が必要となります。
<定期教育>
・最低でも1年に1回はタイミングを決めて全社員にセキュリティ教育を行いましょう。 →定期的に教育を実施することで、全社員のセキュリティ意識を向上させ、セキュリティインシデントを未然に防げます。
いかがでしたでしょうか?入社/退社、部署移動といった変化が応じるタイミングは勿論のこと、定期的なセキュリティの教育が必要となってきます。昨今、リモートワークの普及によってセキュリティ対策は益々重要となってきております。eラーニングなどを通じて、どのような行為がセキュリティリスクに繋がるのか、どのように事前に防ぐのか、などの知識をしっかりと社員一人一人に持ってもらうことが大切です。