パブリッククラウド接続とは?プライベートクラウドとの違いや役割を解説

クラウドサービスの活用が広まる中、サービスも多様化し、それぞれで異なる特色を持っているケースも増えてきました。ここではクラウドサービスの中でもメジャーなパブリッククラウドについて、解説します。

■パブリッククラウド接続の概要

パブリッククラウドは、事業者が提供するクラウドサービスを他のユーザーと共同で利用する方式です。自社で独自の運用環境を構築するのとは異なり、既存のサービスをそのまま活用するようなイメージです。

料金形態は月額や年額での従量課金制度が一般的で、必要なものを必要なだけ使える点が高く評価されています。

プライベートクラウドとの違い

パブリッククラウドとは対照的なサービスとして、プライベートクラウドと呼ばれるものがあります。プライベートクラウドは、その名の通り自社専用のクラウド環境を利用できるというもので、パブリッククラウドよりも柔軟性に優れます。

独自の環境構築が可能であるのに加え、セキュリティ要件もより高い水準を目指せるので、便利です。ただ、パブリッククラウドよりも運用コストは大きくなるため、その点を踏まえサービスを使い分ける必要があるでしょう。

パブリッククラウドの強み

パブリッククラウド利用の強みは、高いコストパフォーマンスにあります。導入時の初期費用を安価に抑えられるのはもちろんのこと、維持管理コストも安価なので、小規模事業者でも利用しやすいのがポイントです。

また、パブリッククラウドはサービスの利用開始が迅速に行えるのに加え、利用停止についても簡単です。ライセンスを停止するだけで後片付けの手間なく完了するので、設備の廃棄や減価償却のことを考える必要はありません。

パブリッククラウドの代表的なサービス

パブリッククラウドの代表的なサービスとしては、

  • Microsoft Azure
  • Google Cloud
  • Amazon Web Services(AWS)

などが挙げられます。いずれもGAFAM企業が運営していることもあり、サービスの質や信頼性の面で高い評価を集め、多くの企業に採用されているサービスです。これ以外にもパブリッククラウドサービスは多数存在するので、自社のニーズに合わせて適切なサービス導入ができると良いでしょう。

マルチクラウド導入のすすめ

業務上で単一のクラウド利用を行なっている場合、業務のパフォーマンスはそのクラウドの対策状況に依存するため、ベンダーが攻撃を受けると重大な損失を被る恐れがあります。

このような事態を回避する上で有効なのが、マルチクラウドです。複数のクラウドサービスを業務ごとに使い分けることで、一つのクラウドサービスが何らかの都合で使えなくなっても、別のクラウドサービスが生きていれば業務継続性を保つことができます。

大規模な業務環境整備を進める場合、マルチクラウドの実装も検討してみましょう。