ネットワークセキュリティとは、その名の通りネットワーク利用に伴うセキュリティのあり方を問う概念です。ただ、その対策アプローチも多様であり、どこから進めれば良いのか悩ましい部分もあります。

この記事では知っておきたいネットワークセキュリティの基礎や、主な対策方法について解説します。

ネットワークセキュリティが近年注目を集める背景には、

• DXが企業の取り組むべき課題として浸透
• サイバー攻撃の多様化

といった理由が挙げられます。DXが広く浸透したことで、業務のデジタル化が高度に進んだ分、サイバー攻撃を受けるリスクも大きくなっていることは知っておかなければなりません。従来の方法では会社の資産を守り切ることができない以上、新しいアプローチでの対策が必要です。

また、サイバー攻撃そのものも多様化が進み、高度な対策を求められるようになってきました。従来のような防御手法では、多大な被害をうける可能性があります。

ネットワークセキュリティに脆弱性を抱えている場合、どのようなリスクを組織は懸念しなければならないのでしょうか。主なリスクとしては、

• 金銭的な被害
• 深刻なブランド毀損
• 事業の停止

といったものが挙げられます。ネットワークを介してサイバー攻撃が行われることで、マルウェアに感染し多大な身代金の請求が発生する事件が増加傾向にあります。

さらに、個人情報の流出や会社の機密情報が外部に流れることで、企業の信頼が失われ、会社のブランドに大きな損失をもたらします。被害が深刻化することで、最悪の場合事業の継続が難しくなり、停止せざるを得ない状況になることも想定しなければなりません。

ネットワークセキュリティ対策にもいくつかのバリエーションがありますが、主な方法としては、

• VPNの活用
• ファイアウォールの設置
• WPA2などの活用

が挙げられます。仮想化通信を実現するVPNの利用は、多くの企業が標準的なネットワークセキュリティ対策として実施している施策です。ファイアウォールの設置も、サイバー攻撃に対する水際対策として有効です。

また、暗号化プロトコルであるWPA2やWPA3は、Wi-Fi利用の際の通信傍受のリスクを大きく低減できるため、導入をおすすめします。

加えて、高度なセキュリティ要件を備えたクラウドサービスの活用など、ネットワーク以外の脆弱性についても気を配ることで、高度なセキュリティ対策が可能です。