SD-WANの導入前に必要な準備項目とは?
SD-WANとは、クラウドサービスの利用やビジネス拠点の複数化により増大した、従来型インフラにかかる負荷をコントロールし、快適なネットワーク通信を提供する技術です。コロナ禍におけるテレワーク移行により、このような新しいネットワークの形が注目されるようになりました。
導入で失敗しないためには、どのような確認が必要?
結論から申しますと、導入前にPoCの実施をお勧めしております。
検討の際、SD-WANの機能として求めるものがいくつかあると思います。例えば、ローカルブレイクアウト、回線集約機能、可視化による通信状況の把握、WAN高速化などがあげられると思います。
企業ネットワークの環境あるいはクラウド利用状況など、お客様の環境は様々です。導入する環境によっては当初求めていたことが実現できないことがあります。導入後に実現できないことが発覚すると、想定していない投資が発生したり、トラブルに発展する可能性も生じてしまいます。そういった状況にならないためにPoC(機能検証)を実施して、使用したい機能が実環境で正しく動作するのかを確認することが重要になります。
機能確認であれば、小規模な試験環境を構築して実施。性能確認であれば、パイロット拠点を選定し導入して検証することで、本来求めているものが実現できるか、実現できないのであればどこが課題なのか、どういった対策があるのかなどを事前に把握することができ、失敗も減るのでお勧めします。