DXは各企業で推進が進む取り組みですが、その一環としてサイバーセキュリティ対策も強く求められているのが現状です。この記事では、そんなサイバーセキュリティ対策においてデータセンターが果たす役割とはどのようなものか、解説します。

DX推進において、注目を集めるのは業務の効率化やコスト削減、新規ビジネスの開拓といった側面です。確かにこれらはDXで実現できる強力なメリットではありますが、一方でセキュリティ対策にも目を向けなければなりません。

DXが進み業務がデジタル化することで、サイバー犯罪に巻き込まれるリスクも高まる以上、従来型のセキュリティ対策では不十分なケースがほとんどだからです。

DX推進と同時に、注目を集めるのがデータセンターの存在です。データセンターは専用の施設に自社サーバーを設置できるサービスを提供しますが、DXによってデジタル活用が進むに伴い、サーバー運用や新規導入が加速し、コストが高騰しているのが現状です。

そこでデータセンターを活用し、サーバーの維持管理コストや設置スペースを削減することで、スマートなデジタル化を企業は進めることができます。企業の規模を問わず、すでにデータセンターは多くの組織で採用されており、BCP対策においても有効であることから、日本で急速に利用が拡大しているサービスです。

データセンターはコスト削減だけでなく、セキュリティ対策の強化においても非常に有効です。データセンターはサーバーの管理に特化した施設であるため、通信網は高度に暗号化され、外部からの不当なアクセスを遮断できます。また、施設の出入りには強固な認証設備が導入されているケースもあり、物理的なサイバー攻撃も未然に防げるのが特徴です。

セキュリティ強化を自社で進めるには時間もコストもかかるものですが、データセンターを利用するだけで、迅速にサーバーのセキュリティ対策を実現できます。

ただ、データセンターによってセキュリティレベルは微妙に異なるため、場合によっては自社のセキュリティ要件を満たさないケースも存在します。データセンターを使ったセキュリティ強化を考えている場合、データセンターのセキュリティスペックを正しく評価し、導入を検討しましょう。

この記事では、データセンターを使ったセキュリティ対策の有用性について解説しました。データセンターは業務効率化だけでなく、DX推進には欠かせないサイバー犯罪対策を実現する上でも有効です。各施設のセキュリティスペックを確認し、最適なサービスを利用しましょう。