データセンターはリスク分散すべき?一極集中のリスク
社外にサーバーを設置する手法の一つであるデータセンターは、利便性やセキュリティ対策に有効である反面、活用方法によっては新しい脅威をもたらす可能性もあります。データセンターがはらむ一極集中のリスクとその回避方法を解説します。
データセンター活用の強み
データセンターの活用は、
- セキュリティ強化
- 自社管理負担の削減
- BCP対策
など、多くのメリットをもたらします。データセンターが有する最新のセキュリティ環境をすぐに実装するとともに、サーバーの維持管理をデータセンターに任せられます。また、会社が被災した際もデータセンターさえ無傷であれば、すぐに業務を再開できる点も強みです。
国内におけるデータセンターの設置状況
DXの推進に伴い、日本国内におけるデータセンター需要は高まりつつある一方で、国内の主要なデータセンターは首都圏に集中しているのが現状です。
データセンターがオフィスビルなどと合わせて首都圏に集中しやすい理由としては、
- 充実した通信インフラ
- トラブルへの即応体制
の2つが挙げられます。首都圏は人口が多く日本を支える企業や行政機関が集中しており、多大な電力・通信共有網が構築されていますが、電力や通信環境の充実が必要なのはデータセンターも同様です。
既存のインフラを有効活用してデータセンターを設置する場合、必然的に首都圏に建てる必要があったという背景に加え、データセンターに何かあった場合、すぐに駆けつけてトラブルを解消できる点も首都圏にデータセンターを設置する理由と言えます。
データセンターが抱える一極集中のリスク
サーバーのクラウド化は、企業にとって多くのメリットが期待できる反面、場合によっては想定外の負担やリスクの増大を招く可能性もあります。クラウド化に伴い必要な準備を確認し、計画立てて移行を進めましょう。
まとめ
データセンターの利用はコスト管理やリスク管理の面で大きなメリットをもたらしますが、現状の日本におけるデータセンターの多くは首都圏に集中しており、相応の利用リスクが伴います。データセンターの利用にあたっては、その立地にも目を向けて正しくリスクをコントロールする必要があるでしょう。